桜庭一樹『荒野の恋』第一部、第二部

荒野の恋〈第1部〉catch the tail (ファミ通文庫)

荒野の恋〈第1部〉catch the tail (ファミ通文庫)

荒野の恋 第二部 bump of love (ファミ通文庫)

荒野の恋 第二部 bump of love (ファミ通文庫)

 第二部が面陳されていたので、まとめて読んでみた。眼鏡っ娘萌え、かなあ。個人的には、なつかしいジュブナイルのような気がする。青年は荒野をめざす、だし。簡単に言うと、少女が家にいて(黒猫と形容される)、そこに複数の人物が出入りすると、その分だけ女になったり、人間関係を取り結ぶ術を覚えたり、家族共同体の構成員としてオイコスの運営に(微力ながらも)参加するようになったり、と、まあ、成長するわけですね、という話。少女が家にとどまりながら変わってゆくのに比べ、少年は荒野から帰ってきてしまいます。さて、その後は第三部ってところで、どれくらいそしてどのように少年が変化しているのか、気になるところ。